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Lophophora属とは      Yama


今回は私の大好きなロフォフォラ属の魅力について述べてみます。

私がサボテン栽培を始めた頃は棘物しか目に入らない状態でしたが、北海道カクタスクラブの仲間である札幌カクタスクラブ前会長の土門氏、大町氏、今は愛知県碧南市在住の鈴木氏の影響で

ロフォフォラ属に魅力を感じ、多い時は100球位所有していました。(今は50球くらいです)

棘が無くて、扱いが楽。作りやすい、ふさふさとした綿毛等がロフォフォラの魅力だと思います。

ロフォフォラ属は大きく分けて、鳥羽玉、銀冠玉、翠冠玉(ディフューサ)の3種類ですが

鳥羽玉には鳥羽玉、大型鳥羽玉、赤花鳥羽玉、ペンタゴナ、仔吹鳥羽玉等があり

花色は鳥羽玉は薄ピンク、銀冠玉はピンク、翠冠玉は白です。

ロフォフォラ属の原産地はメキシコ中西部、さらにそれに接したアメリカ南西部の高原地帯で

コロニーを作って自生しておりピンク花系は北、白花系は南の方に多く分布しています。

ロフォフォラ属は綿毛があるのみでほかのサボテンの様な棘はありません。

しかし、このサボテンには麻薬成分が含まれており

これが食害から身を守る武器になっていますが、この麻薬作用は日本での実生球には無く

現地球にのみあるとされています。

ロフォフォラ属は作り易いですが「育て易い」という事と「殺しにくい」という事は違います。

他のサボテンに比べ生存率が高く過酷な環境でもじっと我慢して生きてくれます。

しかしそれは現状維持というだけで育っているという事ではありません。(昔ある人に色々なサボテンを10種類位あげたことがあります。その人は戸外で育てていて、10年後に見た時は鳥羽玉だけが生きていて、10年前と同じ大きさで花を咲かせていました。)

きれいに大きく育てる為にはそれなりの努力と工夫が必要です。(と言う私のロフォフォラは皆さんご存じの通り汚いです。)

ロフォフォラ栽培で塊根を切る人がいますが、私は切ることに反対です。それは厳しい環境下に対応する為のエネルギーをたくわえていると思われるからです。

栽培のポイントは他の夏型サボテンと同様、昼間は暑く夜は涼しくすること。

綿毛を美しく保つには水に濡らさないことです。

鳥羽玉と大型鳥羽玉は自家受粉するので何もしなくても種子が出来ますが、その他のロフォフォラは他のサボテンと同様交配しなければ種子は出来ません。

花も小さいので一果の中の種子は数粒程度と少ないですが花数が多いのでこまめに交配すると結構採れます。

実生はたやすく、発芽率もほぼ100%で1年で1cm、2年で2cm位(これは私の場合で上手な人ならこの倍位になる)になります。


この様に丈夫で育て易いロフォフォラ属、一人でも多くの人が栽培していただけたなら嬉しく思います。

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