会員コラム13
みなさま こんにちは土門でございます。
世界中にコロナ感染が広がって、一年半が過ぎようとしていますが、
まだまだ終息の兆しも見えてきませんね。ワクチンも供給量が足りていない?ということもあり、
わたしのように高齢でもなく(いや高齢か?)若者でもない、中途半端な年齢の人はまだ先になりそうです。
さて世間は外出自粛も求められ、楽しみを求めることも難しくなっていますが、
サボテン栽培というのは一人でも十分に楽しめる趣味で、一日中眺めていても飽きないのです。
今回は「わたしのイチオシ」いうことで愛するマクドガリーを紹介したいと思います。
オルテゴカクタス マクドガリー
Ortegocactus macdougallii
なによりもミントグリーンの肌色が魅力的な小型のサボテンで、申し訳程度に出ている刺も可愛いです。
一種一属ということで、どこにも属さない特有のサボテンってことですね。
原産地はメキシコ オアハカ州のごく限られた場所に自生しています。高山性とありますが、我が家の環境では特に気を遣うこともなく夏場も乗り切っています。
以前から我が家にもあったのですが、調子が悪いのか根元から上に向かって特有の茶膜が上がっていて、今思えば水も足りていなかったのか、ちょっとシワシワだったんですね。
本州の栽培家さんのお宅で見たマクドガリーの美しさに惹かれて、さっそく海外から種子を購入!
蒔いてみるとほぼ100%近くの発芽率。これに味を占めて集めまくり実生苗を含めると
現在40本以上所有しています。
肌色がミントグリーンなので一見直射日光に弱そうなイメージですが、菊水同様、
遮光なしで元気に過ごしています。
(今年はこの異常な高温続きで、さすがにちょっと日焼け気味になってきて、慌てて遮光ネットを掛けましたが)
お水も大好きで春先から欠かさずザブザブあげています。
埼玉サボテンクラブの会長さんが言っていました。「マクドガリーのコツは元気よく育てることだよ」
元気よくって…??と思っていましたが、こういうことなのかなと最近理解できるようになってきました(^^;)
毎年黄色い花を次々咲かせてくれるので、種子も自家採取できるようになりました。
マクドガリーの種子は、結実すると鞘が突出するのではなく、球体に埋もれてしまうため、
ホジホジしなくては取り出せません。ピンセットや針を駆使して球体に傷をつけないように
取り出します。数もそれほど多く採取できるわけではないので、採取していている間に、ピンで弾いてしまうことも度々…。
床を這いながら探します(泣)
発芽するとほかのサボテンに比べて成長は早いような気がしています。ただしある程度の球体まで育つと子が出始め、あとはのんびりといったところでしょうか。
こうしてマクドガリー愛のコラムを書いていると成長を振り返ることができますね。
今年の春も交配したので採取が楽しみです。
サボテンを種から育てていると知人に話すと、「えー?種から?」とびっくりされる方もいて、
「オイオイ!じゃサボテンの始まりはなんなの?」突っ込みたくなりますが、
是非、愛でるだけでななく、実生の楽しさを味わって欲しいと思いますね。
注意;実生を始めると止められなくなります。その症状を我々界隈では「種まき症候群」
と言います。沼になりますのでくれぐれもご注意を(笑)。
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